ギャンブルを辞めたい!どうしたら辞められるのか?

パチンコ屋の歴史について、パチンコとパチスロの違い

パチンコ屋の利益というのは、ただひとつしかありません。
それはお客が負けることで、それ以外にパチンコ屋が経営を続けることもできません。

 

システムとしては簡単で、2割の客に勝たせて8割の客に負けさせることです。
これは別に操作という訳ではなく、確率上店が調整した釘で営業を行えば、ある程度その数値に近づいていくというものでした。
その頃は土日であれば店は満員御礼になり、何もしなくても勝手に利益が入ってくる状態といっても過言ではなかったのです。

 

80年代は勝っても負けても5000円程度でした。
90年代は勝っても負けても3万円〜5万円(パチンコ)、2万円〜4万円(パチスロ)でした。

 

そして2000年台、4号機というパチスロが出始めてからパチンコ屋はとんでもないバブルを迎えます。

 

この頃の勝ち額は、パチンコはそれでも多少上向いた程度(5万円〜10万円)だったのですが、パチスロは20万円〜80万円という額が1日で手に入る可能性がある、超ギャンブル時代を迎えてしまったのです。

 

割合的な2:8にはそれほど差は無かったのですが、勝つ人は20万円を目指し、負ける人はそれを夢見て1日10万円以上を入れる強烈な出入りとなり、またパチンコ店の利益も莫大なものになりました。
そしてそれに対応するように機械も超ギャンブル機ばかりが開発され、店もその高レートを歓迎したのです。

 

この頃、パチンコ店及び遊技機械メーカーはとてつもなく大きくなりました。
売り上げだけでいえば日本の主要産業に食い込む勢いで、20兆円ともいわれる巨大産業に「なってしまった」のです。

 

規模を維持するために

 

そしてそのギャンブル性に国と警察がストップを掛け、爆裂台の4号機が撤去される事が決まりました。
それも当然で、この頃は雑誌にも平然と5万枚(100万円分のコイン)が出たような記録が紹介されていて、パチンコに関する業界全てがそれを煽って後押ししました。

 

勿論100万円を手にする人は稀で、大体の人は1日10万円以上負けてそれが続いていくような状態です。今よりは景気が良かった時代ではありましたが、それでも給料で追いつくようなものではありません。
負け続けた人の消費者金融→自殺の例も珍しくなく、国は一部の爆裂台を強制的に撤去しました。

 

そして完全撤去が決まったのですが、パチンコ店は撤去予定のギャンブル機を頑なに使い続けました。
緩やかにギャンブル性を落としていく指導が何度も何度も入っていましたが、そのギャンブル性で巨大産業になったパチンコ業界がそれを緩める筈もなく、また売り上げ規模に合わせて会社が大きくなっていたのでもう下方修正は効きませんでした。

 

業界はもう、規模を縮小する気も縮小させることもできなくなってしまったのです。

 

 

撤去後の冬の時代

 

そしてギャンブル機の撤去後、今度はパチンコが爆裂方向へ走り出しました。
パチスロ客は全盛期の半分以下になり、それを繋ぎ止めるためにパチンコに力が入り始めたのです。
この頃のパチンコ台は2:8が1:9になり、とにかく低確率さえ引ければとてつもない夢を見れるという仕様に変わっていきました。

 

しかしそもそもパチンコとパチスロはプレイヤーの層が違ったので、お客を完全に繋ぎ止めることはできませんでした。
土日は満員御礼から7割になり5割になり、2000年台後半にはもう全盛期の1/3もいない状態になっていたのです。

 

しかし売り上げの規模を維持しなければいけないパチンコ業界は、残っているお客からさらに高額を負けさせる仕様の台を作り続けました。
結局のところバブル時代に代替わりや世代交代もあったので、全盛期しか知らなかったパチンコ店はまともな経営ができなかったのです。
減ってはキツくする事を繰り返し、かなりのハイペースで顧客を減らしていきました。

 

 

現在

 

そして今は満員のパチンコ屋など数えるほどで、レートを落とした1円パチンコや5円スロットで何とか客離れを防いでいる状況です。
店舗数は徐々に減り続けていて、さらにギャンブル性の強い現行機種の撤去が決まっています。
盛者必衰は世の常ですが、パチンコ店は自分たちでそれを加速させてしまいました。

 

今残っているのは一部の強烈なギャンブル中毒者の方がメインなのですが、2017年にはそのギャンブル機が消えてしまいます。
今後人気台が出れば話は別ですが、そうなれば他の娯楽産業(ボーリング・ビリヤード・カラオケ・ゲームセンター)のように細々と残っていく産業になるでしょう。
今の唯一の利点が高いギャンブル性だというのに、それが無くなってしまえば最早パチンコの魅力はほぼありません。
正確には、ギャンブル性を追求するあまりそれを求めていない層を削ってしまったのです。

 

そしてこの10年の無茶苦茶加減が、パチンコ屋のイメージを悪化させました。
煙草のバッシングと同じで、今やパチンコをやっていると公言しようものならそれだけで大きくマイナスです。
パチンコ業界は、もうどうにもならない所まで追い詰められています。