依存症とは?直す方法はある?

依存症は概念

 

正確には、依存症というのは病名としては存在していません。
あくまで世界保健機関が提唱した概念であり、病気で使う中毒という言葉とは若干意味が違います。

 

ただ一般的に使われている依存症というと、何かが止められなくなってもうどうにもならない状態を指していることが多いです。
よく使われているのは何といってもアルコール依存症でしょう。
他にもニコチン中毒(煙草依存症)やパチンコ依存症(ギャンブル依存症)等が有名です。

 

まずは否定する

 

各種依存症に対して、本人が認めることは稀です。
例えばアルコール依存症等を他人から指摘されても、そこまでは行ってないよと否定する方が殆どで、どちらかというと真実がどうであるかは関係なく、「貴方は病気(依存症)なのではないか?」という質問に対して否定していると考えてください。

 

その理由は、認めてしまえば依存の元を取り上げられてしまうからです。
特に煙草をやめられない人が顕著で、まず禁煙に関することを触れられるだけで過剰に反応します。
向こうとしては単なる話題の一つとして振った場合でも、それだけは許して欲しいという返答だったり、関係ないだろうと激昂する対応だったりします。
実際この反応で依存症であることを認めているようなものなのですが…。

 

迷惑をかけるかどうかのボーダーライン

 

取り返しの付かないレベルの判断として、他人に迷惑をかけても尚やめられないかというボーダーラインがあります。
アルコール依存症は酔ってからの行動、ニコチン依存症は小さな子供がいてもやめられない、ギャンブル依存症は他人にお金を借りてでもやめられない…言い換えれば「越えてはいけない一線」といってもいいかもしれません。

 

よく煙草をやめた人のエピソードにあるのが、子供が生まれたからというものです。
副流煙を生まれたばかりの子供に吸わせるのは当然悪影響なわけで、周りの家族も絶対に注意する事柄です。
アルコール依存症やギャンブル依存症にもいえるのですが、これは要するに自分より大切な人(優先順位)ができたかどうかという問題です。
ここで引き返せる(やめられる)のであれば、まだ依存症としては軽度の部類なのです。

 

理論武装を始める

 

しかし、この段階でも依存症が止まらない場合、残念ながらもうどうにもならない事が多いのです。
言ってしまえば周りの様々な要因が依存症に勝てなかったということであり、酒や煙草やギャンブルを続けるために滅茶苦茶な言い訳を始めます。
その人との付き合いを続けるかどうか悩んでいる場合は、あえて追い詰めてみましょう。
おおよそ大人とは思えない筋の通っていない事を言い始めます。

 

・別に法律を犯している訳じゃない(止めなければ周りに迷惑が掛かると言っているのに法的な話をする)

 

・これがなければ私は生きていけない(使っていなければ平常ではいられないと言い出す)

 

・死んでもいい、もしくはこんな世の中だからこれくらいは(自分に対する同情を訴えて依存を許してくれと言う)

 

付き合いが友人なら、ある程度距離を置くか諦めるかの対処でいいでしょう。
ただし結婚や身内に関する場合、残念ですが非情な判断をせざるを得ません。
子供や家族を引き合いに出してもやめない場合、それは極端に言えば誰よりも自分を優先するということです。
勿論治る可能性がないとは言いませんが、今後付き合ったところで依存が消える望みは薄いでしょう。

 

そういえば居たなあと、過去の記憶に思い出す人も多いのではないでしょうか。
代表としてお酒と煙草とギャンブルを挙げましたが、依存症の種類は多数あります。
インターネット(スマホ)や共依存(相手に対する寄りかかりが酷い)など、何の依存症にもなっていない人を探す方が今の世の中難しいかもしれません。

 

依存症の治療法

 

残念ですが、基本的に依存症に対する治療法は無いのが現実です。
結局は本人が耐えられるかどうかに掛かっているのですが、依存症の方はまずその誘惑に耐えられませんし、もしくは耐えようとも思っていません。

 

問題なのはそこで、治そうと思っていても再発してしまう事があるのに、そもそも治そうとも思っていない人も多いのです。
煙草をやめようと思っていない人に禁煙させるのは、例え医者でも不可能なのです。

 

とりあえず可能な対処法としては、依存症の大元を探ることです。
病的な依存にまで陥る原因は、何か他の受け止めきれない現実から逃げる為かもしれません。
多くは承認欲求であり、だからこそ子供が生まれた時に依存症が治る例が多いともいえます。
無条件に自分を必要としてくれる人の存在が、依存している場合ではないと思わせてくれるのです。

 

ただし殆どが、本人は依存症になる大元に気がついていません。
それも当然、本人としては認めてしまえば立ち直れないくらいの何かです。
それが直視できるのであれば、始めから依存(逃げ)になどなりません。

 

依存中にする言い訳に本当の事などありません。
寂しいからお酒を飲む、ストレスに耐え切れないからタバコを吸う、全てそれは依存対象を取り上げられない為の逃げです。
その言葉を信じて対処したところで、結局は何も変わらないでしょう。

 

身も蓋もありませんが、依存症に効くのは喪失感です。
大切な誰かが依存のせいで去った後、もしくはどうにもならない借金に陥った後に、現実から目を逸らしきれずに自覚します。
助けてくれる誰かがいる限りは、依存という形で逃げる環境を作り続けてしまうのです。