パチンコで勝てば今までの負けは取り戻せると思うのは危険の第一歩

パチンコで借金する人はこんな人

いきなり前提を覆しますが、むしろパチンコをしている人の大半が借金をしています。
借りた先が消費者金融か身内か友人かというだけの違いであり、今のパチンコは続けている以上借金をしなければ店に通い続けられません。

 

パチンコ・パチスロメーカーの現実

 

パチンコ業界というのはとてつもなく早いペースで、会社規模を大きくし続けてきました。
1日3000円程度の勝ち負けだけでやっていけた昭和のパチンコ店の時代とは違い、社員数も関わる子会社も異常に増え続けてしまったのです。

 

そして大きくなった会社規模を維持するためには、定期的に収入を得なければいけません。
その定期的収入の為に、パチンコ業界がおかしくなっていったのです。

 

パチンコ・パチスロ台というのは、人気台であればあるほど台を作るメーカーが困るという構図になっています。
台自体は一度売ってしまえばそれで終わりで、後は人気が出ようが出まいが売り上げ的には同じです。
ゲーム業界でも同じことが言えますが、常に新作を作り続けて売らなければ、会社としては規模が維持できません。

 

しかしパチンコ・パチスロ台は、一度その台が人気台になってしまえば次が必要ないのです。
店としては、その台の人気が落ちるまでそのまま使い続けるだけで新しい台を買う必要がありません。

 

これを危惧したメーカーと業界は、3年で検定が切れるという新たな決まりを作りました。
要するにどんな人気台でも3年で入れ替える対象になるという事で、定期的な新台を売る為のシステムを作ったのです。
そして台そのものの値段も高額になりました。
平均30万円〜50万円という超高額の値段設定になり、その台の購入費用にパチンコ店は頭を悩ませる事になります。

 

パチンコ屋の収入源は一つ

 

さてパチンコ屋の収入源は、簡単にいえばお客が負けることです。
パチンコ店の利益というのは極端にいうとこれしかなく、お客が来て負けてくれなければ経営が成立しないのです。
そして1台50万円にもなる購入費用の回収の為に、1人に対する負け額を年々増やし続けていきました。

 

レジャー白書(2014)によると、年間のパチンコ客の平均負け額はなんと300万円。
人によっては年収すら超えてしまうような金額を、1人から1年掛けて回収しているのです。
当然ですがついていけないお客が増え、パチンコ店の客数は年々減り続けています。
しかし減る割合に対し、パチンコ店の利益そのものはそれほど減少していません。
つまり、一人から取る割合はずっと増え続けているのです。

 

今のパチンコは小遣いでは続かない

 

勿論パチンコ屋のお客全てが、年間300万円も負けているわけではありません。
しかし、平均300万円負けているということは事実なのです。
当然必要経費を抜いて300万円も年にパチンコに使える人がそれほど居るわけはなく、今のパチンコユーザーは殆どが何らかの形で借金をしています。

 

ギャンブルの全体的な傾向として、300万円が安定して手に入る収入の方はギャンブルに対する依存は少なめです。
頑張って働けば手に入れられる金額であり、わざわざ危険なギャンブルに手を出す必要はありません。
金持ち喧嘩せずとはよく言いますが、リスクを犯さずに手に入る人はまずギャンブルをしません。
するにしてももっと大きな金額が動くギャンブルであり、パチンコでは満足できません。
ギャンブルの快感というのは、失っても痛くない額の範囲ではあまり興奮できないのです。
そういう人は結果パチンコで勝っても負けても、何が楽しいのか分からないという疑問を持ちます。

 

今のパチンコユーザーの殆どは、普通に年収として手取り300万が得られない人がメインなのです。
給料が20万前後であるからこそ、運が良ければ1日で手に入る20万円〜40万円に夢を見るのです。
当然年間通してみれば20万円を手にするどころか300万円を貢いでいるわけで、足りない分は借金で補うしかありません。
当然、借りられている間はパチンコも可能ですが…。

 

パチンコ借金者の未来

 

そもそも、勝っているのなら借金の必要はありません。
そして借りた人のお金の使い道はパチンコですから、勝てるわけもありません。
パチンコに関しては、一回目を借りた時点で自己破産確定です。

 

そして自己破産をしたところで、パチンコを止めていない限りはお金の使い道も使い方も変わりません。
結局行き着く先は、一切お金が工面できなくなってパチンコを辞める形になるだけです。
これはあくまでお金がないからパチンコができないだけであって、お金が入ればまたパチンコに使います。

 

今パチンコ屋にいる2割〜3割の方は、そういう行き着く所まで行き着いてパチンコをやめられない「全てを失った人」です。
もうパチンコをやめるという段階ではなく、パチンコ屋以外に居場所がない人たちです。

 

繁盛店には、休憩室で座り続け1日を過ごしている人もいます。
お金はないのでパチンコはできないのですが、他に行くところがない人達です。
普通に休憩室を探すなら喫茶店でもいいですし、わざわざあんな騒音レベルにうるさいパチンコ屋に長時間居座る必要はありません。

 

全ての人がこうなるとは言いませんが、パチンコで借金をした人の最終形は多くがこんな末路を迎えます。
分かっていてもやめられないのが依存症の特徴ではありますが、それでもパチンコをやめられるようにしたいものです。